美容の仕事とは何でしょうか。
美容師として20年目となりますが、何を売っているのか不思議なときがあります。
技術を習得するために毎日練習、勉強していた若い頃は
技術がつけばいい
と思ってました。
しかし、技術があるなんてことは当たり前のこと。
特別な技術なんてものはその先のこと。
若いときに鍛錬していたときに身につくことは他のこと。
何年かぶりに名古屋ビューティーアートさんの授業に入らせてもらってます。
カットベーシックの授業は数年前に引き継ぎまして、今回は限定5回のサロンワーク授業に入ってます。
「シャンプー」という技術を通して伝えること、表現できることがあります。
それは気遣いや想いやり、考えることや身につけること。
正直なところ、学生のうちに技術を習得することは並大抵のやり方では難しいのかもしれません。
色んなサロンに就職してそれぞれの子がそれぞれのサロンに喜ばれるのって、シャンプーがそこそこできるってことではないと思います。
お客様にどんな対応ができるか、表情や声でお客様に喜んでおらえることおあるし不快にさせることもあります。
どれだけ技術があろうが、そこで不快にさせてはいけません。
逆に、技術が多少不足でも一生懸命に尽くすことができるなら不快にさせることは少ないと思います。
自分で考え、行動し、気づき、努力し、また考え…
それができるようになれば、どこへ行こうが何をしようが大丈夫です。
きっと授業では厳しい態度でしょうし、めんどくさい大人でしょう。
それでいいと思ってるし、そうしてます。
働き出したらそんな人はたくさんいる。
それ以上に厳しくも苦しいことばかりかもしれません。
「サロンワーク」という授業は
サロンに入ってから、きちんとしたことをやれる学生を育てたい!
という学校側の要望です。
先生という立場の大人では伝えれないことを、現場美容師が伝えていきたいですね。
共に行くスタッフがどう考えて、どう行動してくれるかが楽しみです!